cqhack_blog

Twitter :@cqhack

ものもの(2019_11_17)

2年ぶりの再開。今日観た/聴いた/読んだものなどを30分程度でまとめます。

 

 

・『百鬼園随筆』『続百鬼園随筆』『青葉しげれる』内田百閒

 

百鬼園随筆 (1980年) (旺文社文庫)

百鬼園随筆 (1980年) (旺文社文庫)

 

 

 

続百鬼園随筆 (新潮文庫)

続百鬼園随筆 (新潮文庫)

 

 

 

青葉しげれる (福武文庫)

青葉しげれる (福武文庫)

 

 

高円寺に十五時の犬という古本屋があるのだけれど、訪れてもたいてい開いていない。たまたま休店日に足が向いているのか、そもそもあまり営業していないのかはよく分からないし、分からない方がなんとなく良いような気もするので調べていない。なんにせよ素敵な店です。今日は開いていてよかった。

 

 

百閒の随筆は何冊も持っていたはずなのに、大阪から東京に越してくるタイミングで人にあげたのかどこかに置き忘れたのか売ったのかして、手元に2冊しか残っていなかった(『鬼園の琴』と『百間随筆I』)。ので、買い戻す。

 

『青葉しげれる』は読んだことがないので楽しみ。『百鬼園随筆』には「無恒債者無恒心」が収録されている。

 

小生の収入は、月給と借金によりて成立する。二者の内、月給は上述のごとく小生を苦しめ、借金は月給のために苦しめられている小生を救つてくれるのである。

 

「上述のごとく」は「月給入ってこないでほしい、借金返さなきゃいけないじゃん」なる主張のこと。百閒はこの随筆で「月給入ってきたら借金返さなきゃいけないから最悪、借金はほんとにサイコー」と言い続けている。それから、「いっぱいお金を持っている人から借りても”誠意”が伝わってこない。お金がない人がお金を貸してくれた方が嬉しい、なんか思いやりを感じるじゃん」みたいなことも言っている。

 

お金がない時にこういう文章を読むと、ははあ、とか、そうきたか、とか、こうはならないようにしよう、とか、最悪こんな感じで生きていけるな、とか、いろいろなことを思う。思うだけで、まだ人から大きな金を借りたことはない。そこまで貧じた時はもう一度この随筆を読み返してから、いろいろ考えることにしている。

 

ちなみに全部旺文社文庫版です。

 

 

・ライター

 

 

家の近くの熱帯魚屋(?)はなぜかタバコ類も扱っている。その店の軒先に「ミスプリントライター」なる商品名で投げ売りされていた。3個100円。

ほんとうは「レット・イット・ビー」としたかったのかもしれないし、電話番号が間違っていたのかもしれない。なんにせよ、何らかの誤りから生まれたにしては、やけに完成しているような気がする。小さな「ィ」にドラマを感じた。「レット・イット・ビー」と「レット・イット・ビィー」なら後者の方が良い。

 

 

Queer Eye: We're in Japan!  1・2話

観た。ちょっと長くなりそうだしそろそろ30分なのでいったんおしまい。またどこかにメモをする、というメモをここに残しておく。